予算管理のミス
現場所長になると、徐々に工事予算としてお金を扱うことも増えてくる。そんな中、予算等でイレギュラーな事件が発生すると、思わぬところで予算がかかってしまい、金額が合わなくなってくることもしばしば。扱うお金の責任が自分に集中することのプレッシャーは計り知れない。
実際に私がやってしまったミスとして、どうやっても工期が延伸することが分かっていたにも関わらず、追加で予算を組むことを忘れてしまい、発注者に早い段階で変更予算を提出していなかったことから工事終盤になってお金が合わないことが発覚、その段階で変更予算を提出したが通らなかった…ということがあった。
追加にかかった予算は全て赤字になるという苦い経験となった。
知識と経験があれば、予算を組み直して早いうちに提出しなければならないと分かるのだが、経験不足で対応が遅れてしまった。現場所長になりたての時には、こういった金銭面でのミスも気をつけなければならない。
現場を俯瞰的に見る
解決策は、現場を俯瞰的に見ることだ。日常業務の中で現場を俯瞰的に見るというのはかなり難易度が高いことだが、現場所長など管理する立場の人間であれば、ある程度の仕事のスキルは持っているはずだ。現場を第三者の目線で俯瞰的に見て、全体の状況を把握しながら現場を回すことができれば、ミスは減らせるだろう。
また、現場で起こる問題はイレギュラーなことが多い。当初の設計にない地形、問題、設計ミス等、対応が遅れると大損失につながるものばかりだ。問題が発生すると同時に他にも対応しなければならない事例が数多く出てくるので、1つの問題に対して複数対処できるように心がけておこう。
――現場所長になってからのミスは、新人の頃とは比べ物にならないほど、会社にダメージを与える。それでもミスをしてしまうのがこの仕事の難しさである。
大切なのはミスをしないことではなく、ミスをした時に冷静に対処できるかどうかだと思う。しっかり今までの経験を振り返りながら冷静に対処したいところだ。
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てかお前、所長じゃないだろ(笑)