消火器を手にとって、養生マットめがけて噴射した、次の瞬間。
プスーッ。。。。。
という頼りない音が。
レバーを最後まで握り潰しましたが、消火訓練で見たことのある薄いピンク色の粉末はちっとも出てきません。
予想外の展開が起こると、人間は急に何をして良いのか分からなくなるようで、私はパニックになって立ち尽くしていました。
そのうちに火はだんだん大きくなっていきます。
しかし、私が消火器を片手に呆然としている間に、職人Aさんがコンクリートスラブの散水養生用の水道ホースを持ってきてくれました。
Aさんの機転のおかげで、大火事になる前に無事に鎮火することができました。
現場監督の火事への備え
鎮火を確認した後、消火器をよく見てみると、使用期限が1年前に切れていました。
「消火器の期限が1年くらい切れていても使えるだろう」という感覚でいた私は、かなりショックを受けました。
いま振り返っても、もし消火器が何本も必要な火事だったら、一体どうなっていたのだろう・・・と背筋がゾッとします。
それからというもの、消火器の点検に余念がなくなったのは言うまでもありません。
自分で失敗しないと理解できないこともあるかもしれませんが、現場監督たるもの、消火器はちゃんと点検しておきましょう(自分にも言い聞かせています)。
ご安全に!!
いくら口を酸っぱくして重要な事を説いても下請けがアホだとどうしようもない。