空き家のはずのマンションの隣家から壁を叩く音が…
空き家の隣家から壁を叩く音がした場合、別の部屋で壁を叩いた音の”固体伝搬音”だと思われます。
固体伝搬音は、音源から発生した振動が壁や床などの固体を伝わり、別の場所で再び空気中に放射されて聞こえる音です。空気伝搬音では考えられないほど遠くまで伝わり、また、構造体の中を様々な方向に伝わるため、伝搬経路が複雑化して、下階に騒音源があるのに上階の天井から音が聞こえる場合もあるようです。
騒音による損害賠償請求をするなら、お化けではなく、まずどこの部屋から発生している騒音なのかを特定する必要があります。
別記事「夏の暑さに対抗策はない」の訂正とお詫び
施工の神様の記事「賠償金は1010万円か40万円か? RC造築23年の雨漏り騒動、責任問題迷走中」において、『伝統的な日本家屋の設計思想は「夏を涼しく」です。冬の寒さは衣類や寝具、火で対抗できますが夏の暑さには対抗できなかったからです。』と書きましたが、間違っていました。
対抗策はありました。怪談です。訂正してお詫びします。日本では、ぞっとして、涼しくなるために、夏に怪談を楽しむ習慣があります。アメリカでは怪談のシーズンはハロウィンだそうです。
ところで、後輩社員が何かにノックを返されたお話も、もしかしたら偶然のタイミングでの固体伝搬音だった可能性はあると思います。でもせっかくの面白い(?)お話なので、本人には伝えておりません。