設計変更は手間暇がかかる
工事では設計変更がつきものです。設計変更があれば、工事の内容が大きく変わったり、作業が増えたり減ったり、あるいは条件変更などで作業の難易度が上がったり、想定外の障害が発生したり、現場によって様々な困難が生じます。
設計変更の手続きでは、設計図や数量計算、積算書などの設計図書を新たに作成する必要があり、工事によっては、それに要する手間暇が膨大なものになることもあります。なので、設計変更では、とっかかりの打ち合わせがとても重要になります。これを怠ると、かなり面倒なことになることもあります。そんな実体験をご紹介します。
ハンパな打ち合わせがもたらした、設計変更の大きな代償
私は普段、工務系の仕事や設計の仕事をしています。通常は建設会社の設計部とか技術部といった部署にいるのですが、ある日、上司からこんな指示がありました。
「あそこの現場で、設計変更が必要になったんだけど、図面を作ったり数量拾ったりしてくれる人が急きょ必要になったから応援に行ってほしい」
普段から図面を描いたり数量を拾ったりする仕事もやっていたので、私はふたつ返事でOKしました。で、すぐに用意をして現場に行きました。
最初に現場案内と工事内容を説明してもらい、「こういう工事が追加になったので、そのための対応をお願いしたい」と言われました。けれど、打ち合わせっぽいことがあったわけではなく、具体的に「何をどうして欲しい」という指示がハンパでした。
その現場における業務フローは、図面を現場で作成し、数量と積算は支店内の部署で行うというものでしたが、現場からの指示は「まず数量拾ってくれ」というものでした。
私が「図面はどうしますか?」と聞いたところ、現場の上司は「まずは数量が必要で発注者からも求められてるから、まず数量優先で」と言われました。
いざ変更となったときにFace to Faceの打ち合わせを面倒くさがる方って意外に多いような気がします。
電話やメールだけでは済まないことって多いですよね。こういうときだけセコい管理する人分かってます?
5年以上前なら先ずは現地で打ち合わせって風潮で、正しいとは思うけど。
今は技術と社会的な状況を踏まえて。テレワークで。県を跨いでも、ネットを通して、メールではなく、スカイプ等のツールで会議を行う必要がありますね!(某ツールは某国製なので仕事で避けるべきだし・・・
今の時代って良いですよね、お互いにまともな環境が整っていれば東京と北海道、沖縄の3箇所の人も県跨がずに、一同に会議ができるんですから。
そりゃあ関係者全員が会って話し合うのが一番だけど、実際はすごーく難しい。出張の許可をぽんと出すような、説明すれば事後承諾でも何でもOKな融通が利く会社は少ないでしょ・・・