1級土木施工管理技士の2次試験は予め文章を作成
1級土木施工管理技士の試験になると、自分の経験した工事を文章にするといった経験記述の2次試験があります。2次試験に関しては、よく出題される傾向を過去問から予想して、1つに絞る勉強方法がよく用いられているようですが、私はお薦めしません。
せっかく過去問の傾向を分析したのですから、項目ごとの回答の文章を予めいくつか作成しておくのです。そうした方が、試験の時にどのパターンの問題が来ても対応できるので気が楽です。
私は、1級土木施工管理技士の2次試験の対策として、2週間前に4つのパターンの文章を作成し、上司にチェックしてもらいアドバイスを貰いました。
周りに土木施工管理技士の有資格者がいるのであれば、その方に目を通してもらいアドバイスを貰うと文章の完成度も高くなるでしょう。
土木施工管理技士の試験勉強を毎日する
人間の脳は毎日の習慣された行動で活性化し、その行動を記憶しようとします。毎日学習することをまずは日常化しましょう。すると、学習しない日ができると落ち着かなくなります。こうなると学習は習慣化されます。この習慣化こそが土木施工管理技士の試験合格への最大のポイントで、1日に何時間も学習するよりも、毎日短い時間で学習する方が、学習効果が高いというデータもあります。
これを利用して、電車などの隙間時間を使った勉強法があります。最近は充実した機能の備わった試験対策アプリや動画解説サイトなども出ているのでネット環境をうまく利用してみることもおすすめです。
例えば、毎日過去問を5問解いたら終わろうというルールでも良いわけです。学習時間を短く設定することで集中力も高まります。少量の問題しかないのだから理解しようと思うわけです。毎日コツコツと地道に学習することが、土木施工管理技士合格への一番の近道であることを忘れてはいけません。
土木施工管理技士の参考書を複数冊買わない
資格の学習を進めているうちに、今の参考書だけで大丈夫なのかと不安になり、複数の参考書を購入してしまう人がいますが、これは絶対にしてはいけません。
はっきり言って、どの参考書にも大きな違いはありません。解説のニュアンスや言い回しが違う程度です。自分が使っている参考書が分かりやすいと感じているのなら、その参考書を何度も繰り返し反復学習したほうが確実に力は身に付きます。補足の充実度や解説書としての機能など、いろいろな視点から比べて、最初に参考書を選ぶときに慎重になれば良いのです。そして自分に合った参考書を選んだのなら信じてその1冊で学習を進めましょう。
過去問は複数の問題集を用意して解いた方が良いです。しかし、参考書に関しては、1冊あれば十分です。逆に何冊もの参考書を使って学習すると混乱してしまいます。今使っている参考書を最大限に活用することをお薦めします。
土木施工管理技士に合格したら…
東京オリンピックが迫る中、土木施工管理技士の需要は高まってきています。土木施工管理技士の資格は建設技術者になりたい人にとっては必ず取得しておくべき資格です。よく土木施工管理技士の合格率を見て難易度が低い資格だと判断する人もいますが、学習しないで取得できるほど甘くはありません。平成29年1級土木施工管理技士の合格率は学科が66.2%、実地が30.0%となっています。この年の合格基準は65問中39問正解で正答率が60%です。学科・実地合わせて土木施工管理技士合格者となるので、平成29年は受験者31414人に対して合格者が9424人、合格率30%となりました。専門分野で仕事をしている技術者ですら、頭を捻るような問題が出題されます。しかし、しっかり試験問題を把握し、学習する努力を続けることができれば、必ず合格できるのが土木施工管理技士です。
毎日少しの時間で構わないので学習する癖をつけていきましょう。土木施工管理技士の資格を取得すれば、転職先も広がり、給与も増えますよ。