キーボードを破壊する定年後の現場代理人
デジタル画面が見えなくなる以前から、現場代理人のSさんは、キーボードのタッチが力強く、よくキーボードを壊していました。
Sさん曰く、パソコンに向かい合うと、つい力が入ってしまうそうです。
パソコンは精密機械なので、そっと触れるようにしましょうと注意を受けてから大分改善されたのですが、それでもエンターキーを押すときは「ッターン!」という力強い音が事務所に響き渡っています。
作業量を2倍にしてしまう定年後の現場代理人
現場代理人のSさんがよく言う台詞に、「俺はもうおじいちゃんだから」「パソコンの類は嫌いだね」というものがあります。
最近のSさんが作成したデータは、正直使えたものではありません。
- 誤字脱字が多い
- 共通書類のエクセルデータは計算式が壊れている
- あらゆる図式が自己流で作られているので他の人が編集できない
- 図面のレイヤーが分けられていない
などなど。
これらの問題を抱えたまま出回ったデータが、施主からのクレームに繋がったこともあったので、今ではSさんサポート係の社員がチェックをして、訂正を行うことが必須となりました。
訂正と言っても、多くのデータが最初から作り直すほど時間を要するもので、この現場代理人Sさんとサポート係の2人の作業率はとても悪くなっています。
Sさんはいつもサポート係の社員に対して、「ありがとうな。俺、パソコンできないからさ」とお礼を言っていますが、果たしてそれでいいのでしょうか?
現場代理人の威厳を喪失しても、建築が楽しい!
現場代理人のSさんがバリバリに現場をこなしていた若かりし頃、施工図面はもちろん、全ての書類が手描きで作成されていました。現場代理人Sさんが40代になると、デジタル化の波は少しずつ押し寄せ、50代の頃には、ほとんどが今の世の中のようになったそうです。
子どもの頃からパソコンやデジタル機器に触れて育った我々世代から見ると、現場代理人Sさんは仕事のやり方が変わってしまったことを時代のせいにして、デジタルを毛嫌いするだけでなく、頑なに抵抗を続けているよう見えてしまいます。
最近のSさんは、これらの操作がまるで出来なくなったことから、持ち前の明るさと豪快さを失い、すっかり萎縮したおじいちゃんになってしまいました。現場代理人としての威厳もありません。
「俺なんて」が口癖です。
現場代理人Sさんの引き際も悪いのかもしれませんが、Sさんの自信と良いところを喪失させてしまった会社にも少し疑問を感じてしまいます。
それでもSさんは仕事を続けています。理由はやっぱり家にいてもつまらないから。こんなに仕事がやりにくくなっても、建築の楽しさには代えられないようです!
萎縮して、少し拗ねている現場代理人のSさんには見苦しい部分もありますが、少しでも自信を取り戻して明るく活躍してもらいたいとも思っています。
私もSさんには入社以来たくさんのことを教えてもらったので、今度は我々若手が返す番なのかもしれません。サポート社員を3人くらいに増やして、周りが支えてあげられる環境を整えることを今度提案してみようと思っています。
でも、それで本当に良いのでしょうか?
ゼネコンの都合だけでしょ。
アナログ監督でも資格があるから再雇用するんでしょ?
それで公共工事などに入りこんで儲けるわけだから文句いうなよ。
邪魔なら、現場の掃除でもさせとけよ。
老眼以外の理由は急にそうなったわけじゃないよね。なにやってたの?
難しいねぇ。定年があってどれだけ税金納めても働く日本、ああ あすは、我が身 75歳 年金延長時代を生きる身。
工業界隈では一定年齢で役職を降りてもらい賃金を下げる制度があります
能力が衰えたのなら賃金が下がります。
嫌ならやめてもらうが正解だと思います。
この業界プライドが高い年寄りが何時迄も現職に留まり若手の成長や賃金を停滞させていると感じます。
自分ができない仕事まで管理しようとすると会社に損害を与えますw
尊敬されている内に勇退していただきたいですねw
年輩の方に言いたいのは能力があるなら自己保身の為の安売りしないでほしいということですね。