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ステージからバンジー!? 事故一歩手前だった3つの事例

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公開日:2017.09.19
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いきなり「全力」は危険

次の事例は、配管撤去時に起こった出来事です。

改修工事などの場合、古い配管などを撤去しなければいけません。配管が壁を貫通している部分は、抜けにくい場合があるため職人の中には、最初から全力で配管を引き抜こうとする人がいます。ある程度の負荷が必要だと思い、それなりの力を入れてアクションを起こすわけですが、そんなに力が必要なかった場合、思いもよらない事態につながります。

その職人さんは不安定な脚立の上で、配管を力いっぱい引き抜きました。が、配管は思ったよりも簡単に抜けてしまい、すっぽ抜ける形でバランスを崩した職人は脚立から落下。彼が落ちた辺りには、それまでに引き抜いた配管や、切断した配管が転がっていました。

運がいいことに、怪我はしませんでしたが、もし落ちた場所が悪くて、それが刺さっていたらと考えると、内臓の奥辺りがギュッとなります。一歩間違えれば大怪我につながるような事態でした。

いつでも「全力!」はとても素晴らしいのですが、力を入れてアクションを起こす前に、どれほどの力が必要なのか必ず確認しましょう。

ご安全に!!

ステージからバンジー!?

3つ目の事例は、ステージでの出来事です。ステージとは、大きな建物を建てる際に、資材の搬入をしやすいように設けられる仮設の部分のこと。ベテランの職人さんの中には「構台」と呼ぶ人もいらっしゃいます。

この現場では、ステージに何人かの職人が集まり、材料を受け取ろうと待機していました。下では、引き上げるべき材料の準備をしている真っ最中。まだ、時間がかかると判断した職人たちは、ステージに座って待機していていました。

横一列に並んで座っていた職人たち。ほとんどの職人は、柵を背もたれにして座っていました。しかし、一人だけ後ろに柵がなかったのです。同じように柵があると思って、もたれかかった彼は、あやうく紐なしバンジー状態になるところでした。

今、思い出しただけでも本当にゾッとしますが、実はこの事例は、私自身が経験した出来事でした。背もたれがなかった私は、慌てて隣の職人の腕を掴みました。幸いにも、隣にいた屈強な職人の力によって事なきを得たのですが、一歩間違えれば大変な事態になっていました。

作業の疲れがたまっていたのかもしれません。一瞬の気の緩みが大惨事を招いてしまいそうになった事例です。

私の他にも、多かれ少なかれ、自分の身をもって危険を体験した方は多いと思いますが、どんな時も周囲の確認を怠らない。建築現場では、それが一番大切です。

ご安全に!!!

建設現場の事故は防げる

今回、紹介させていただいた3つの事例は、どれも気を付けていれば防げたはずです。

怪我をすると、多くの人に迷惑と心配をかけてしまいますし、何より自分が痛い思いをしてしまいます。

もう一度自分の心構えを見直してみてはいかがでしょうか?

それでは、皆さまご唱和ください。

「今日も一日、ご安全に!」

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この記事を書いた人

シマシマ
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土木・解体・電工を経験。一人親方も経験しました。土日の現場閉所に賛成です。
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