20代、施工管理技士のリアルな転職話
施工管理をしている人間なら、誰しも一度は辞めたいと思ったことがあるのではないか?
私は20代の施工管理技士であるが、何度も辞めたいと思ったことがある。もし退職したいと微塵も思ったことがない施工管理技士がいれば、私はただただ尊敬する。
- 施工管理技士は、上司が厳しい!
- 施工管理技士は、残業が多い!
- 施工管理技士は、休みが少ない!
- 施工管理技士は、転勤が多い!
- 施工管理技士は、監督らしくない雑用ばかりだ!
などなど、施工管理職を辞めたい理由は人それぞれだろうが、基本的に建設現場は理不尽な世界であることは間違いないのではないかと、新米の施工管理技士として思う。
特に新卒で施工管理者として働き出すと、現場のことは分からないからないことだらけなのに、いきなり肩書きだけは「監督」なので、職人からすれば「わからないのが悪い!」ということになる。これはしょうがないとしても、自分の上司も助けてくれず、職人以上に「なんでそんなこと知らないの?」みたいなことを言い出す上司も多いので、ますます施工管理職が嫌になってくる。
少なくとも私の周囲では、上司の問題が建設業の若手不足につながっているのは確実なのだが、なかなかこれは変えられない現実がある。ただ仕事場に長時間いるだけで、仕事ができないことを誤魔化すのが上手い上司の施工管理技士も少なからずいるし、私の会社では、新人を助けてくれない上司ほど、それに当てはまっていることが多い。
施工管理は偏差値が低い?
そもそも、施工管理者を目指す人間に、最初から何でも自分でこなせるスーパースターがいるとは考えないでほしい。なぜなら、語弊もあるかもしれないが、建設業界は勉強ができない人が多い世界でもあるからだ。
一応、大卒というだけで意匠設計、構造設計、技術系公務員などに就業している人と比べても、施工管理、現場監督という職業は、学校推薦、教授推薦で圧倒的にいい企業に入社しやすい、という理由で選ばれる傾向が強い。
失礼かもしれないが、なので施工管理の道を選ぶ人は、あまり成績はよくない。私自身、現場監督を志した一つの理由に、自分の学力レベルでも名前が知られた良い会社に入れる、というのがあった(もちろん、施工管理をやりたいとも思っていた)。
当然、馬鹿では施工管理はできないし、頭のキレる施工管理技士もいるが、私はもっと仕事をちゃんと教えてくれる上司を望み、施工管理1年目にして転職活動を開始したのであった。