施工管理1年目の転職活動
しかし、施工管理の職歴も1年未満と浅く、偏差値も低い私に転職先などあるのか?というと、意外にも「転職強者」なのである。
施工管理1年目の転職活動では、いわゆる人材紹介会社のエージェントサービスを活用して転職先を探し、とりあえず2社の面接を受けることにした。自動車会社関連のゼネコンと、有名な不動産会社である。
不動産会社の面接は、会社の態度が気分のいいものでなかったので、最終合否がわかる前にこちらから断った。自動車会社関連のゼネコンは、1回目の面接を通過。2回目の面接もあるが、実質合格で2回目は役員との顔合わせとのことだったが、この頃、ふと自分の中で「今の会社が嫌なのか、施工管理の仕事自体が嫌なのか」という疑問にぶちあたった。結局、結論が出せなくなり、自分がこのまま自動車会社関連のゼネコンに転職していいのか悩んだ末、辞退することにした。
そんな感じで会社の規模を考えなければ、簡単に内定は出てしまった。施工管理2年目になってからも、書類を提出したこともあったが、施工管理職への応募で不合格になることは一度もなかった。つまり、「施工管理から施工管理への転職」は簡単だと断言する。そういう意味では、施工管理技士になって良かったと思っている。
最近では未経験でも「施工管理技士を目指したい」と言うだけで採用する田舎の建設会社もあるらしく、施工管理職は「超売り手市場」である。たいした学校を卒業していなくても、大手企業に入社できるのが、施工管理職の良いところでもある。
施工管理2年目に突入、冷静に転職を狙う
施工管理1年目は一番つらい時期で、感情的になっていたので、どうにかこらえ、工事も終わって落ち着いた頃、今の会社の良いところを考えることにした。
すると、「あれ?この会社、頑張っている人より、テキトーにやっている人のほうが楽しいし、得してるじゃねーか!」ということに気がついた。
そして、ちょうど施工管理技士の転職市場が賑わってきたこともあり、私は「いつか絶対に転職してやる!」という結論に至った。ただ、テキトーにするのもいいが、私は資格を取得し知識を付けたいという気持ちが強かったので、1級建築施工管理技士の受験資格を得たら辞めてやろうと考えた。
結局、とりあえず3年と言われる3年は勤めることにした。
建築施工管理3年目、絶賛転職活動中
・・・そんなこんなで現在、建築施工管理3年目の私は、複数の転職サイトや転職エージェントに登録して鋭意、転職活動中である。もちろん、施工管理職への転職だけでなく、他業種の気になる職業も受けている。20代なら希望はあるので、定番の公務員試験も受けていこうと考えている。
今、施工管理の求人をめぐっては、理系出身の未経験者だけでなく、年齢さえ若ければ文系出身者でも施工管理職として採用する企業が増えている。しかし、いま施工管理技士として働いている若者の「他産業への転職」を抑制できなければ、素人ばかり増えて、この国の施工管理水準は落ちていく一方であろう。
そう考えつつも、自分自身のことを考えれば、やはり施工管理以外の職種にも、転職の触手は伸びてしまうのである。
まだ自分でも転職先がどうなるかわからないが、転職エージェントの意見も聞きつつ、今後の内定に期待したいと思っている。