かぶり厚さとは、外側の鉄筋表面からコンクリート表面までの最短距離のこと。いわゆる鉄筋のかぶり厚さのことであり、柱・梁においては主筋からの距離ではなく、帯筋・あばら筋の表面からとされる。
かぶり厚さは、火災や中性化による鉄筋の劣化を防ぐため、火災耐火性・耐久性・構造耐力から部位別に最小かぶり厚さが定められている。
また、異形鉄筋を主筋に用いる場合、主筋に対するかぶり厚さは、その公称直径の1.5倍程度以上であることが望ましいとされる。特に、磨耗や科学作用を受ける箇所の鉄筋かぶり厚さは、特記したほうがよいとされる。計画かぶり厚さは、所定の厚さより10mmプラスした厚さで計画するため、厚さが確保できる点で優れるとされる。