エコクリートBLSとは、地上躯体向けの環境配慮型低炭素コンクリートのことで、原理的には、普通ポルトランドセメントの一部分(20~30%)を高炉スラグ(とカルシウム系混和材)に置換することで、製造時におけるCO2排出量を約25%削減を見込むものである。CO2排出削減に際しては建造物の低炭素化が不可欠とされ、よく知られる高炉セメントB種に関しては中性化しやすく乾燥ひび割れが生じやすいため、地下躯体への使用に限定されていた。尚、エコクリートBLSは鹿島によって開発され、JIS(日本工業規格)に適合するものである。ちなみに、KKCコンクリートは鹿島による環境配慮型CFT充てん用コンクリート(2014年)のこと、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同開発によるECMコンクリートを、エコクリートBLSと組み合わせて使用することで、更なるCO2排出削減が見込めるとされる。