グリッドシーバー工とは、野芝付ジオテキスタイルのことで、河川護岸の緑化を図る技術として日本植生株式会社によって開発された。原理的には、ジオテキスタイルネット/芝生/不織布による3層構造(ユニットシーバー;1.05m×3.0m)で構成され、縦張り/コの字型に連結してネットに埋め込んで一体型とすることで、流速による洗掘/吸い出しの抑制に寄与するものである。グリッドシーバー工は重量構造物に依る従来型に比べ、軽量(約10kg/m2)であるものの適応流速が5m/sと向上され、施工直後から耐流速性/緑化が見込めるものである。尚、4~6月のゲリラ豪雨の懸念に際し、一般には6~10月は出水期とされ河川工事が困難になるため、10~3月における護岸工事に適する工法としてグリッドシーバー工が選定される。ちなみに、グリッドシーバー工はNETIS登録技術である。