シールド機のカッタービット再利用

シールド機のカッタービット再利用とは、大成建設によって開発されたカッタービットのリユース(再利用)技術のことで、正規ビットの代替としてレアメタルの有効活用/CO2排出量の低減を見込むものである。原理的には、外観検査により選択された超硬チップに、超音波探傷による非破壊検査で母材(鋼材)との接着面の性能評価をするもので、所要の超硬チップ長を満たすリユースビットは研磨/ボルト脱着の後、再利用可能な状態で在庫管理するものである。尚、リユースビットの選定に際しては、診断書(健全性診査フロー)を作成の上、発注者の了承を得る形となる。ちなみに、大成建設の現場においてリユースビットの周知を図る一方で、他社現場からの回収を見込むものであるが、現在はメーカー各社の規格/施工者によるニーズにより実用化が難しい側面があるため、今後はリユースの観点からのビット形状の標準化/統一化が期待される。

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