ジオポリマーコンクリート

ジオポリマーコンクリートとは、西松建設/大林組/大阪ガスによって共同開発された低炭素型コンクリートのことである。固化時間が早く高温による取扱いが必要とされる従来型のジオポリマーコンクリートに比べ、特殊配合ジオポリマー溶液を配合することで固化時間を1.5倍に延長し、工場生産による二次製品のみならず、施工現場での打設に成功した。原理的には、特殊配合ジオポリマー溶液と混合プレミックス材(フライアッシュ;石炭灰)を(練形ミキサーによって)現場製造することで、計量などの煩雑作業を省略し、適切な打設時間の確保/施工時間の短縮を可能とするものである。尚、ジオポリマーコンクリートは従来型のセメントコンクリートに比べ排出CO2が80%削減され、また混合割合の最適化により、28日材齢においてセメントコンクリートと同程度の強度確保などが特筆される。ちなみに、練型ミキサーのドラム内部をゴム製シートで被覆することで練り混ぜ後の洗浄も可能とされる。

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