セメントミルク工法

セメントミルク工法は、プレボーリング工法の代表的な一つで、現在よく使われている。セメントミルクとはセメントと水を混ぜあわせてできるミルク状のものである。セメントと水以外に石灰石などのガラス質部分が分解してできた微細な粘土であるペントナイトなどを加えたものも含まれる。

孔の崩壊を防ぐため、オーガーの先端から掘削液の注入を行いながら、地盤を掘削する。所定の深さである支持層に達したのち、値固め液に切り替え、注入を行う。掘削完了後、杭周固定液を注入しながらオーガーを引き上げる。プレボーリング孔を形成後、先端閉塞型のコンクリートパイルなどを圧入し、所定深度に定着させる。

逆回転による土砂の落下や建込みによる不具合、杭耐力低下を防止するため、掘削時および引き上げ時には正回転でオーガーを回転させる。埋め込み杭工法であり、振動や騒音が小さく、安定した品質で施工できる。打込み杭工法に比べ、施工管理が難しいが、近接構造物に対する影響が小さいとされている。

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