バックルプレート桁(BP桁)とは、床版に凹型プレートを用いた道床式橋梁を言う。閉床式鋼橋梁。BP桁に用いられる凹型プレートは、加熱した鋼鈑を床板に押し付けて成型する。BPは正方形または長方形で、1辺の長さ0.9~1.5m、板厚6~10mm。上面にはアスファルトやモルタルが敷かれ、防水、腐食防止に寄与する。バックルプレート桁(BP桁)は、明治初期から昭和40年にかけて都市部を中心に架設されてきた。特に、レールレベルを低くし空頭を確保できる点、そして雨水や汚水などを垂らさない点などから、都市部の道路交差部で多用されてきた。しかし1973年以降、閉鎖式鋼桁に鋼床板を適用可能な技術が台頭してきたことや、保守点検上の諸問題などにより用いられなくなっている。現在では、亀裂や漏水などが発生してきており、改良工事が必要とされている。改良工法としては、下支え工法、マクラギ抱き込み桁工法などがある。