次世代分岐器とは、輸送障害の防止およびメンテナンスの省力化のために、ポイント部の軌道強化を図った次世代の分岐器のこと。JR東日本が首都圏を中心に敷設しており、2013年度には第1期工事として、191台が施工されている(東京50km圏における1・2級線の本線と副本線で修繕費削減効果が見込まれる分岐器)。さらに第2期工事として、2017年度に127台の施工を完了する予定(東京50km圏の主要5方面における本線と副本線などで故障が発生した際、輸送への影響が大きい分岐器)。また2015年9月現在、その他の事業でも128台が敷設済みになっている。次世代分岐器の特徴は主に6つ挙げられる。すなわち、1)摩耗抑制と水平亀裂防止に寄与する、トング・基本レールの断面形状の変更。2)小石などによる不転換を防止する高床式床板。3)油切れによる不転換を防止するボールベアリング床板。4)軌道変位を抑制する鋼製グリッドまくらぎ。5)基本レールの移動を防止するためのヘアピンクリップとパンドロールによる基本レールの固定。6)転テツ器部分における軌道整備を機械化(マルタイ)するための、転テツ器本体の小型軽量化と転換付属装置の簡素化。なお東京50km圏の外でも、小金井、栗橋、成田、熱海、小田原などで、次世代分岐器は敷設されている。
次世代分岐器
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