ヒートライナー工法とは、東亜グラウト工業によって開発された老朽下水道管路更生ならびに下水熱の融雪利用を同時施工する技術提案のことで、原理的には、既設管内部に更正材を引き込み、空気圧で径を拡大させて後に、光照射機械により材料硬化させた管路の底部に熱交換マットを敷き、その上で再度光照射機械によって材料硬化させて保護ライナーを形成するもので、ひいては下水管(熱交換マット)から(循環させる不凍液を通じて)熱を採取し、エネルギーに置換して(施設内の)空調機に活用するものとして特筆される。尚、管路/施設/空調機/熱輸送施設/循環ポンプ/ヒートポンプ(熱交換機)などを設置することで、熱効率/下水温などのデータ収集を基に工法の効果検証(下水熱の採取/活用)が進むことで、下水熱の(融雪への)有効活用や更なる小口径の適用など実用化が期待されている。