ビルピット問題とは、(地階の)トイレ排水や雑排水を一旦貯留するための貯留槽(ビルピット)から、下水道本管への放流時に建物周辺に悪臭を発散する問題のことである。ビルピット問題においては、汚水や雑排水の長時間の貯溜(12時間以上)で腐敗が進行し、排水槽の底に汚泥の残留で悪臭が発生しやすくなるとされる。なお、悪臭規制に対応する法律としては、下水道法施行令、悪臭防止法、建築物における衛生的環境の確保に関する法律などがあるとされる。ちなみに、規制値超過の判定の目安(汚水桝での硫化水素ガス濃度)は概ね100ppm以上とされる。