プレストレス導入合成床版工法とは、RC造の床型枠の支保工をなくすために構造体下部をプレキャスト化した工法の1つで、原理的には、プレストレスの導入された薄肉PC版を梁間に敷設し、スラブ配筋を行った後、その上に現場打ちコンクリートを打設して合成床を構築する工法のことである。プレストレス導入合成床版工法は、また無支保工で長大スパン(8~9m)の設計/施工が可能であるため、小梁の省略や垂直型枠材の解体/移動が容易となり、型枠材の転用効率が上がる特徴がある。なお敷設後は作業床として使用可能である。ちなみに、プレストレス導入合成床版工法は長期クリープたわみが少なくひび割れに強いとされる。