低リバウンド吹き付けコンクリート

低リバウンド吹き付けコンクリートとは、山岳トンネル内部に適用される新しい吹き付けコンクリートのことで、戸田建設によって開発された。原理的には、製造時に特殊な混和剤(増粘剤含有型高性能減水剤を含む)を添加することで、粘性増加によるリバウンド(跳ね返り)量/粉塵発生の低減(27%)と、コンクリート強度向上(42%)を見込むものである。尚、低リバウンド吹き付けコンクリートは従来型の製造過程における大規模設備を用いることなく、汎用機械によって掘削後の地山に直接施工される。ちなみに低リバウンド吹き付けコンクリート1m3当たりに設定される配合は、標準(水227kg/粉塵低減剤0.36kg/セメントは360kg/細骨材1072kg)、低リバウンド(水205kg/特殊混和剤2.88kg/セメントは360kg/細骨材663kg)とされるが、配合による作業効果は既に検証済みとされる。

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