初期材令コンクリート類の打継施工法

初期材令コンクリート類の打継施工法とは、初期材令の打継ぎに効果をもたらす工法のことで、原理的には、ブリージング水がコンクリートに吸収されるまでに、高分子エマルジョン型接着剤とセメントを混ぜたペーストを打継ぎ面に散布し、表面に接着剤の幕面を形成して、新旧のコンクリートの固着作用を強化するもの。一般に、コンクリートの打継ぎ面は、内部からのブリージング水に伴って湧出するレイタンスにより、打継ぎ部にさまざまな障害が発生する。そのため、通常はコンクリートが硬化したのちレイタンスを除去して、接着剤を塗布するが、コンクリートが硬化しないうちに追っかけ打継ぎするような場合(スライディングフォーム工法等)には、レイタンスの除去が不可能であり、新/旧コンクリートの接着効果が期待しづらいとされる。初期材令コンクリート類の打継施工法は、散布時期はブリージング率が最大(3時間)になるまでの間が好ましいとされる。

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