外装材一対比較試験室とは、次世代外装材の開発に向け技術研究所内に設置された実験室のことで、清水建設によって開発された。原理的には、オフィスビル向け外装材の断熱/採光性能値を定量化して設計にフィードバックするもので、ひいてはZEB対応の外装材(ブラインド/フィルム含)の開発促進に寄与するものである。尚、外装材一対比較試験室の仕様は、幅6.2m×奥行き5.4m×高さ4.3mとされ、内部を中央で間仕切りし、異なる外装材を設置して比較試験を実施するものである。ちなみに、外装材一対比較試験室の床下回転機構によって外装材装着面を任意に設置することで、計画上のシミュレーション可能、竣工後の性能に漸近することも可能とされるが、そもそも性能に関するデータは従来型の人工気候室/外装材メーカーの資料が基となっていたため、再現できる気候条件に限界があったことが懸念されていた経緯がある。