大型耐震実験装置とは、大成建設によって開発された構造部材(土木/建築)における耐震実験/性能検証・評価が可能な柱梁架構装置のことである。原理的には、油圧サーボアクチュエーター(駆動装置;大小6台)/門型フレーム(2つ)で構成され、巨大地震発生の想定(震度7クラス)における構造部材(柱/梁)への鉛直/水平荷重を再現するもので、試験体(高さ5m×幅6m×奥行き2m)の最大載荷荷重は鉛直方向±20MN/水平方向6MNとされ、従来型に比べ強度向上がなされている。ちなみに、今後は首都直下地震/南海トラフ巨大地震への対策として、大型耐震実験装置による更なる構造材料/構造架構の耐震安全性/性能評価を介した新技術の開発が期待される。