山腹保全工とは、原理的には、禿斜地や崩壊地などの荒廃地において切土/盛土の土木工事や構造物によって斜面の安定化を図る工法のことで、山腹工と山腹保育工から構成される。(山腹保全工における)山腹工は、植生を導入することで表層土の風化/侵食/崩壊などの発生/拡大の防止/抑制を図るもので、他方、(山腹保全工における)山腹保育工は、導入植生の保育などを図るものと区別される。尚、山腹工は山腹基礎工(谷止工・切土工・盛土工・土留め工・山腹排水路工)/山腹緑化工(山腹階段工・伏工・実播工・植栽工・等高線壕工)/山腹斜面補強工(コンクリート法枠工・鉄筋挿入工)に分類される。