東海道新幹線早期地震警報システム(テラス)とは、沿線の揺れを直接捉えて自動的に送電停止する”沿線地震計”と共に、2005年に導入/運用された地震防災システムの1つで、原理的には、東海道新幹線を取り巻く21箇所に設置された”遠方地震計”によって地震動(P波)を検知することで、早期に電力供給を自動遮断して列車に緊急停止指令を出すものであり、2008年には気象庁からの緊急地震速報と併用され、多重的な補完システムとして強化される一方、在来線の地震対策にも繋がるものである。尚、遠方地震計からの情報伝達経路としてバックアップ回線も活用することで、バッテリー容量の増量にも寄与するものである。ちなみに、東海道新幹線早期地震警報システム(テラス)は、1992年の字振動早期検知警報システム(ユレダス)から至った経緯がある。