油分・VOC含む汚染水の浄化技術とは、奥村組/日本海水/ナゴヤ大島機械によって共同開発された高い浄化技術のことで、原理的には、オゾン発生装置/マイクロバブル発生器(ラインミキサー)/反応槽/攪拌機などで構成されるが、オゾンの微細気泡化(マイクロバブル)によって酸化力の反応性(OH-)を高めることで、油分・VOC(揮発性有機化合物)の高効率な浄化に寄与するものである。尚、従来型の汚染水処理は、油分は中間処理場で産廃処理、他方VOCは活性炭吸着・酸化分解処理などを通じて排水可能レベルまで低減させるものとされ、高いコストと処理日数の長さが課題とされていたが、油分・VOC含む汚染水の浄化技術は大幅なコスト低減/省スペースで実用化される点が特筆される。ちなみに今後は、油分・VOC含む汚染水の浄化技術は微生物を用いた油分含有汚染土壌の浄化技術(奥村組保有技術)と組み合わせることで、土壌全体(地下水含む)の浄化技術として普及拡大が期待される。