温熱・風環境計測システムとは清水建設によって開発されたエリア計測車/スポット車で構成された温熱環境の移動式即時把握システムのことで、原理的には、対象地域の道路に沿ってエリア計測車を走行(20~40km/h)させることで、温湿度/路面温度/日射量/放射熱/風向き/風速などのデータを計測し、GPSの位置情報とリンクさせてデータロガーに蓄積していくことで、酷暑緩和対策に役立てるものである。尚、特に過酷なスポット地点においてはエリア計測車に積んだスポット計測車を使用し、上下前後左右の長短波放射量を歩行速度で移動計測することで、環境改善に役立てるものである。ちなみに、今後は東京大学の横張真教授との共同により、東京都心のマラソンコースなどの道路環境を計測/分析することで、競技者/観客が受ける熱対策への実用化が期待されている。