現場上向きロボット溶接工法とは、上向き溶接をロボットで代替するものとして位置付けられる鉄骨梁現場溶接の自動化工法のことで、原理的には、下フランジを(上向き)柱と溶接するものであり、フランジとスカラップ(溶接用の穴)が不要とされるため、地震時におけるスカラップを起点にしたクラックの抑制や作業の省力化が期待される。(S造新築工事における)現場上向きロボット溶接工法は、柱と梁のウェブを高力ボルトによる接合後に、フランジを現場溶接する”現場溶接型”と、鉄骨加工工場で溶接して後、現場でブラケットと梁をボルト結合する”工場溶接型”に分類される。尚、現場上向きロボット溶接工法は1人のオペレータで複数のロボットの操作が可能とされ、高品質な溶接が早期に実現できるものとして期待される。現場上向きロボット溶接工法は大林組によって開発された。