線路除雪作業車の自動制御システムとは、除雪装置の操作における支援システムのことで、原理的には、除雪用モーターカー(MCR)に専用コンピューターを搭載し、線路構造物の位置情報/制御する除雪装置の識別を予め登録しておくことで、エンコーダー/地上子により車両の走行位置を把握しながらの安全な除雪作業/列車運行をサポートするものである。また線路保守エリア内への接近により除雪装置の自動回避を促すものである。尚、車両には排雪装置(ラッセル翼)/投排雪装置(ロータリー翼)を備えており、降雪量に応じた除雪が可能とされる。ちなみに、従来型ではラッセル警標を基準に操縦者による手動で除雪翼の開閉操作を実施していたため、安全面での課題が求められていたが、現在、線路除雪作業車の自動制御システムには特定の状況に応じた警報/アナウンスなど、安全作業の補足機能が複数搭載されている。線路除雪作業車の自動制御システムは東鉄工業によって開発された。