CANとは、熊谷組/IHI/IHI建機によって共同開発された無人化施工における新遠隔操作システムのことで、原理的には、遠隔操縦向けの制御装置が不要で、ネットワーク(CAN)を通し、建設機械に搭載された機器間でのデータ転送が可能となることで、車両側/操作室側双方での操作情報の共有に寄与するものである。尚、(従来型の)遠隔操作においては、車載カメラの映像を見ながら操作し、建機上でデータをLAN化して伝送するもので、光ファイバーや中継者の配置によって可能とされるが、CAN制御は導入コストが低く、操作系統油圧電磁バルブ/制御機器の設置のみで本体改造が不要とされ、作業員の安全確保ならびに、先端アタッチメントの交換による転用も可能とされる。ちなみに、今後は(遠隔地からの無人化施工の導入拡大とともに)CAN制御による建機の需要増加が期待されており、除染現場への導入も検討されている。