LNG地下式貯槽施設とは、超低温(マイナス162℃)に圧縮液化された天然ガスを地下に貯槽する施設のことである。LNGは液化天然ガスのことである。LNG地下式貯槽施設の大規模化の実現に際しては、(LNG地下式貯槽施設の周辺地盤に形成される)凍土の物理力学的特性の把握/凍結膨張機構の解明/単体複合材料の低温特性研究などの各種研究開発と、大深度連続地中壁逆巻工法(深さ100m、幅1.2m)などの各種施工実績、タンク内のメンブレン保温技術などの各種最新技術が駆使された結果といえる。また、LNG地下式貯槽施設は(地上タンクでは必要な)防液堤が不要で、効率の高い土地利用が図れるなど建設コストが地上タンクに比べて大幅に安くなる上、地下設置による周辺環境との調和などの優れた特長を持っている。