SSS工法とは、土木/建築の多目的/用途に対応できる高性能地中式連続壁工法のことで、清水建設によって昭和43年に開発された。原理的には、建築においては先行エレメント(壁体材料)を施工してから、それらの間に後行エレメント(壁体材料)を順次連続施工していく本体壁として、土木においては先行エレメント(掘削/スライム処理/鉄筋建て込み/コンクリート打設)を施工してから後行エレメント(先行エレメント間の広域残余部分における同様の施工)を施工して基礎杭/遮水壁/山留壁)を造成するものである。SSS工法にはA工法/B工法が存在し、多様な地盤条件に応じたリーズナブルかつ低騒音/低振動で環境に優しい工法として、多様なバリエーション(壁体材料/継手構造/施工環境/自動化技術/土砂分離設備/掘削機等)が用意されている。尚、SSS工法はシミズ掘削精度管理システムによる出来形管理によって、大深度化/多機能化ニーズへの対応が実現され、地質条件やオペレータに依らない作業軽減ならびに小型装置による簡易移動/運搬の向上などにも寄与している。