T-ポストスランプ試験

T-ポストスランプ試験とは、打設前の(フレッシュ)コンクリートの簡易的な品質評価手法のことで、大成建設によって開発された。原理的には、通常のスランプ試験においてはフェノールフタレイン試料(赤色)が直径47cmになるまで鉄板(スランプ板)の四隅を叩くことで、締め固めに要するエネルギーに相当=可視化するものであるが、更に52cmまで鉄板(スランプ板)を叩くことで、着色した円形の有無によって分離抵抗性過多/適度な配合(消)を判定するものである。尚、従来型のスランプ試験では分離抵抗性を確認できないため、高密度な配筋における充填不良の予測には手間が課題となっていた。ちなみに、T-ポストスランプ試験は現場で容易に判定でき、評価結果を基に配合選定やプラントへの返却、及び締め固めの加減などの土木構造物の品質管理に寄与するものである。

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