発注者支援業務の求人で求められる人材像
では、発注者支援業務を行う人物像として求められる資質は何か?
一番必要なのは「正確性」です。指示事項に対し、正確に確認し報告することが求められます。設計図と現場を照らし合わせ、鉄筋1本の抜けがないか確認することが肝要です。鉄筋が1本ないと「不安定構造物」になり、供用開始できません(貴重な税金が・・・)。
ただし、監督支援業務受注者は、工事受注者に対して「指示」が出来ません。鉄筋が1本不足しているのであれば、速やかに監督職員へ報告し、監督職員から工事受注者に対し「是正」を指示することとなります。
その後、監督支援業務受注者は、是正内容が反映されているか否かを確認することが重要になります。
発注者支援業務を行う人物像として2番目に必要な資質は「柔軟性」です。基本的に指示されたことを全うすれば良いのですが、現場を見ると「粉塵対策が不十分」とか「施工計画書と手順が違う」とかいったことがあります。人身事故、物損事故、住民からのクレーム等々、事故が起きる前に危険因子を未然に取り払うことに留意しなければなりません。疑念を感じれば、速やかに監督職員へ報告することが肝要です。
指示事項として「安全巡視を実施すること」と言われなくとも、安全に対する配慮は柔軟に対応すべきです。
発注者支援業務を行う上で3番に重要なのは「協調性」です。監督職員とは日頃からコミュニケーションを取るよう心がけ、お互いの信頼関係を構築することが肝要です。
公共工事は人を見て施工するものではありません。色々なタイプの監督職員がいます。無論、監督支援業務受注者も同様です。
公共工事は公共事業です。ある特定の利害者のために施行するものではありません(民間工事では無い!)。地域住民の皆様のために施行するものです。地域住民の皆様が「ありがとう」と言っていただける仕事をしなければなりません。そのためにも、発注者、工事受注者、監督支援業務受注者が一体となって協調性を持って行くことが大切です。
発注者支援業務あるある。信頼度と給料アップの関係とは?
(1) 監督職員に小声で囁こう
発注者支援業務の受注者は常日頃、現場に足を運んでいるので、監督職員より現場を熟知しています。そのため、工事の竣工検査時、監督職員が答えられない案件も「小声」で囁いてあげることで、監督職員は検査官に回答することができ、発注者支援業務受注者の信頼度がアップします! (信頼度アップで給料アップもあり!?)
(2) 迅速な現場対応
発注者支援業務の受注者は、監督職員に回答を求めるのではなく、提案し理解を得ることで現場の進捗率向上、共通仮設費の節減に寄与することが出来ます。
監督職員が迅速に決断し、工事受注者に指示することで、工事受注者からも抜群の信頼得ること事が出来ます。これでみんながwinwin!(信頼度アップで給料アップもあり!?)
(3) 丸投げの監督職員に要注意
稀な例ですが、全てを監督支援業務受注者に丸投げし、ゆっくり休暇を取得する方が昔いたような。しかし、甲乙対等です。発注者の言いなりになってはいけません。物申すべきときは、対応の立場で伝えることが肝要。発注者支援業務は、単なる御用聞きではありませんので!
発注者支援業務の採用・転職事情とは?
今、発注者支援業務の現場でも人手不足で、人材(=人財)を求めています。最低限、土木施工管理技士の資格は必要となりますが、発注者支援業務は土木工事の経験者であれば、これまで培ってきた経験、スキルを生かせる仕事だと思います。
でも発注者支援業務は厳しい世界であることも認識してください。たまに、発注者支援業務はラクそうという技術者もいますが、それは違います。私の場合、3カ月は様子を見て、駄目ならご退場いただきます。さらに好成績で働きが良ければ給料をアップします。
受注者側は「プロ集団」という意識を持っているので、中途半端な意識の技術者は不要だというのが本音です。土木施工管理技士の資格があるからといって通用するほど、発注者支援業務は甘くはありません。ある意味、弱肉強食です。
信念と努力を苦にしない土木施工管理技士の方は、ぜひ発注者支援業務への転職に挑戦してみてはいかがでしょうか?
今、まさに発注者支援業務(PM/CM)で厳しさを味わってます。これも経験、任務完了まで頑張ります。
中途半端な意識の技術者は不要だというのが本音です。
考えが古い。パワハラ体質を残した思考ですね。
そんな厳しいこと言ったら誰も来ないよ(笑)手間暇かけて育てないと。50代〜60代の根性世代に多いなぁ歳までに