コンクリートの施工不良に対応できる「打ち肌の色合わせ補修」
そこで注目を浴びているのが、「コンクリート打ち肌の特殊補修(色合わせ補修)」だ。「コンクリート打ち肌の色合わせ補修」は、特殊な補修技術として、まだ認知度は高くないが、これを知っておけば、型枠が外れて愕然とした際、施工不良への対処方法が一つ増えることになる。いわば「コンクリート打ち肌の色合わせ補修」は、困ったときの「お守り」と言える。
【写真1】の補修箇所に「コンクリート打ち肌の色合わせ補修」を施したのが【写真2】である。
最近は「コンクリート打ち肌の色合わせ補修」に関する無料セミナーもあり、なかにはCPDSのユニット対象のセミナーもある。しかし、セミナーを受けたからといって、ありとあらゆるコンクリート打ち肌の色合わせ補修ができるようになるほど甘くない。
セミナーで習得できるのは、広範な色合わせの知識体系の序論程度。さらに高度な技術が要求される場合(本実や浮造りなど)は、「コンクリート打ち肌の色合わせ補修」の専門的な技能者へ仕事を依頼すべきだろう。
生コン打設管理では、とかくトラブルが発生しやすい。
日本には100億立方メートルといわれるコンクリート構造物があり、その打ち肌すべてが今後も劣化していくため、いずれ新しく作るよりも維持管理するほうの市場が大きくなるかもしれない。
そうなってくると、「コンクリート打ち肌の色合わせ補修」の市場は、今後ますます伸びていきそうだ。