「意匠系古民家再生業者」の間違った施工方法
「安く仕上げたい」と考える工務店や設計者は、簡単な不陸調整(建物が沈下しているのを直すこと)を、大工工事の一環として、大工さんに依頼します。そして、こういう工務店で手間請けをしている大工さんの中には、厳しい日数で施工をやりくりさせられている方も少なくありません。
そのため、丁寧な刻みや金輪継ぎ(手刻みをする大工さんなら出来て当り前の、柱の根継ぎ技術)なんかできるはずもなく、そもそも技術的に金輪継ぎを出来ない大工さんもいらっしゃいます。
当り前の話ですが、家の荷重の9割は柱が負担しており、古民家再生で柱を入れ換えるのはなかなか面倒な工程が発生します。そこで、本格派では無い工務店などに、「白蟻や腐食被害で傷んでいる柱の根継ぎ」を依頼すると、柱の両側に1本2,000円程度の柱を抱かせて、それを12ミリのボルトで何か所か縫うことで「補強しました!」と平気な顔をして言っている、工務店もあります。
安い工事をしている大工さんも本心では、「曳家を呼んで良い工事を出来る環境を作って欲しい」と考えています。しかし、さわやかな営業マンは、お施主さんに「大丈夫ですよ!うちに任せてくれたら何とかします!」と耳にチョコレートのように甘い言葉を囁きます。
たしかに、安さを売りにするリフォーム会社は、エンドユーザーの選択肢として存在しても良いかもしれません。ただ、その多くは「化粧直し」であって、安心して住めるように構造に手を入れて、構造と基礎をきちんと直すことを考えていない場合がままあります。
この岡本とか言う人も胡散臭い