大震災を経験した21世紀の古民家再生技術とは?
家は風情のある建物のほうが良いですが、まずは安心して眠ることの出来る場所であるべきです。
柱の上には梁や桁があり、その上に屋根があります。これらを支えるためには、柱は「あるべき場所で」きちんと荷重を受けなくてなりません。そして、その柱を抜き替える場合、復元する際にきちんとその柱が上部の荷重を受けられるように、一旦ジャッキで持ち揚げておいて、柱を入れなければなりません。
大きな梁をむき出しにして、壁を白いクロスに張り替えて、ほら、オシャレでしょう?と言うような1970年代の古民家再生を、東日本大震災や熊本地震を経験した日本で今も続けているはどうなのか、と思わざるを得ません。
「大きな梁が入っていますから、この壁を取り省いても大丈夫ですよ。そうすればリビングが広くなりますよ」――壁を取り省いた分の荷重はどこが余分に負担するのでしょうか?複数の柱で分け合っていた上部構造の負担を、1本の柱に負わせることで地盤沈下は起きないのでしょうか?
どんなに立派な家を建てても、地盤が悪ければ家は沈下します。上部構造のバランスが悪いと地盤に負担をかけます。
そして古民家の場合、「昔の技術は素晴らしかった」と無条件に信じるべきではありません。昔の大工さんの中にも、デザイン優先の方、下手な職人もいたことを知っておくべきです。
それでもなお、古民家を再生したいと考える場合、見た目だけはなく21世紀の技術を使って、その建物の良さを本当の意味でリフォームしてくれる業者を選ぶべきでしょう。
この岡本とか言う人も胡散臭い