アスファルト舗装道路の「路体」
路体は、アスファルト舗装道路の構造部位で一番、最深部の層になります。
路盤、基層、表層を総称して現場では舗装と呼ぶのですが、路床と舗装部分を支持する役割を担うのがこの路体の部分です。つまり、路体の強度が低ければ舗装部分の強度も下がってしまうということになります。
実際の施工は切土や盛土によって行われることがほとんどです。路体に盛土を行う場合、当然締固めが必要になってきますが、35cmで敷き均しを行い、締固めによって仕上がった厚さが30cm以下で施工するのが一般的です。
また、路体部分の施工中は、雨水が本当に溜まりやすいので、雨水対策で盛土に勾配をつけて対策をするなどの工夫も行う現場もあります。
アスファルト舗装道路の「路床」
路床は、道路舗装でも最も重要な部分で、舗装の支持層として構造計算に用いる層だと、優秀な施工業者さんは言います。
路床は、舗装部分と一体となって、上からの荷重を路体に分散させる役割を担います。路床の支持力は舗装の厚さを施工する際に基準となるので、現場ではCBR試験を行い、その結果から路盤材料の適切な強度や強さを求めます。CBR試験とは簡単に言うと、ピストンを土に貫入するのに必要な荷重の強さを測定するものです。
路床の施工で最も気をつけなければならないことは、「六価クロム溶出量」です。ごくまれにセメント系の安定剤を使用して安定処理した改良土を使用することがありますが、その際に「六価クロム溶出量」が「土壌環境基準」に適合していることを監督者は確認する必要があります。意外とこれを理解していなかったり、忘れている施工管理者の方が多いです!(苦笑)