マスコミに不満。なぜ災害復旧で地域建設業の活躍を報じない
――発注者などに対して注文は?
高木社長 建設業者を痛めつけるだけがあなたがたの仕事じゃないよ、と言いたいですね。もっと業者を育てる施策を講じて欲しいですね。
マスコミに対しては、非常に不満がありますね。災害が起こったとき、自衛隊や消防、警察の動きを報道する場合が多いですが、そうではなないだろうと。地域の建設業者が真っ先に現場に入って作業しているだろう、と言いたいです。災害復旧の現場で、末端で本当の仕事をやっているのは地域の建設業者です。そのことをもっと報道してくれ、と思っています。
私は、東日本大震災発生後2週間後に、炊き出しのため、宮城県の亘理町の被災現場に行きました。自衛隊の隊員さんは、棒を持って人を探していました。そのうしろで、重機の乗ってガレキを撤去していたのは、地元の建設業者さんでした。地元のおっちゃんが作業しているわけですが、ウチのオペレーターに同じことができるのか、という疑問がわきました。撤去しているガレキの中には、多くの人が埋もれているからです。人をつかむかもしれません。「あのおっちゃん、スゴイな」と思ったことがあります。
ただ、マスコミはそういうことはあまり報道しません。知らない人がテレビだけ見ていたら、被災現場では自衛隊だけが頑張っているように思ってしまいます。一番苦労したのは、地元の建設業者なんですよ。こっちでもそうです。大雪が降って、自衛隊が除雪作業に来て、テレビはその様子を撮影して帰ります。地元の土建屋さんは、みんな現場に行って、雪かきなどをやっていたことは、一切報道しません。
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確かに、震災のとき自衛隊は注目されたけど、建設はあんまりだったな。