除染作業員のお給料
除染事業はこれまで誰も経験したことのないビッグプロジェクトですから、待遇・給料は高いです。人財が足りず、ネコの手も借りたい状況だからです。
会社によっては、宿舎費無料。格安での食事提供。帰還困難区域、居住制限区域内で働けば、基本給とは別に「特地勤務手当」が支給されます。
帰還困難区域の場合、4時間以上の労働で、1日当たり6,600円。法改正前は10,000円でした。20日働いたら13万円程度。くどいようですが、基本給は別ですから高待遇です。
放射線を浴びて、身体がおかしくなるのでは?と思われがちですが、今は経年変化で線量も低くなり、全く問題ありません。現地では、レントゲン写真のほうが怖いぐらいと言っています。
仮に、線量が高い場所での仕事でも、防護服着てれば大丈夫。放射線管理はどの会社もしっかりしています。
話がちょっとずれますが、福島のコンビニアルバイトも、他の地域とは比較にならないぐらい時給が高いです。それでも人が集まらないのは、復興事業のほうが美味しいからだと言われています。
除染事業で求められる人材
除染事業で求められる人材は、次の通りです。
土木・建築の経験のある人
結構、給料目当てに、土木工事の経験が全くない人も来てます。人手が足りないから作業員として採用されることも多いですが、正直、勘弁してください。怪我をしたら、本人だけでなく、雇っている会社のダメージも大きくなります。人間、適材適所ですから、背伸びしないでください。
協調性のある人
作業員同士はもとより、地域住民様とコミュニケーションとれますか?気軽に挨拶できますか?しゃべるのが苦手な人は要りません。地域住民様と一体となって事業を進めなければなりません。地域住民様の理解を得なければなりません。ただ、指示されたことするだけでは駄目なのです。
根気のある人
仮置場に搬入した災害廃棄物等については、焼却、破砕等の中間処理を円滑に行うため、仮置場に置いて、重機等による粗選別を実施し、可燃物、金属くず、コンクリートくず等に分別します。
分別の種類は20項目くらいになります。正直、めんどくさくなり、「このくらいは大丈夫だろう、バレナイだろう」って思う方多いです。でも、バレます。事あるごとにチェックしますから。
チェックの結果、やり直しを指示されます。きちんと分別されているはずのものも全てです。なぜなら、内容物の分別状況が分からないからです。これは、会社に莫大な損益を与えます。
・・・東日本大震災から7年。現地では東北復興のためにとか難しいこと、かっこいいこと言う方、求められていません。しっかり仕事が出来る方、ぜひ助っ人に来てください。
確かに「特殊勤務手当は6,600円」ですが、基本給は6,400円(福島県の最低賃金798円/時)で働いている作業員がほとんどです。もちろんボーナスなど出ません。手取りの年収で300万円位なのが現実です。