災害時にも使える「快適トイレ」
国交省が快適トイレを推奨する理由は、ワーク・ライフ・バランスを目的とした職場環境の改善とともに、「災害時にも活用できる」ということがあげられます。災害時にトイレが清潔でないと気が滅入るほか、各種感染症の原因にもなりかねないからです。
しかし、日本トイレ研究所の調べによると、災害用トイレ自体が不足しているという自治体が半数以上を占めているのが現状(2017年)。すでに徳島県では「災害時快適トイレ計画」が着々と進められていますが、この動きは今後、ほかの都道府県にも広まるかもしれません。
また、快適トイレの基準に合致したトイレには、国土交通省の認定マークがつけられるのですが、さらに災害用にも使える快適トイレとして日本トイレ研究会が認定すると、その認定マークもつけられます。
こんな快適トイレがレンタルできる!
国土交通省では、快適トイレの事例集を作成。「快適トイレ」の各社の仕様が分かるようになっています。そのなかから一部をご紹介します。
「コマツレンタル」の快適トイレ
コマツレンタルの快適トイレは、「推奨する仕様、付属品のうち項目を6つ満足する」ものとして高い評価を得ています。ボックスタイプのもので、月額レンタル費用は40,000円。製品名は快適トイレ(簡易型)です。全国でレンタルすることができます。
「ハマネツ」の快適トイレ
ハマネツの快適トイレも、「推奨する仕様、付属品のうち項目を5つ満足する」とされていて高評価です。快適トイレ仕様のイクストイレは、全国に供給できます。
ポツンと簡易トイレだけが荒野で野ざらしになっているのと違い、快適トイレには目隠しが標準装備されているので、落ち着いて用がたせます。
明るい洗面所は、ひげそりや化粧直しもできるのでまさに快適。排泄や身だしなみを整えるのは、人間として大切な基本のところです。工事現場はもとより、災害時にも使える快適トイレの普及が望まれます。