コンクリート強度に問題は?
施工が簡単なのは嬉しい。しかし、一番心配なのは、その強度が大丈夫かという事だ。
すぐに施工業者に確認したが、家庭の乗用車が一日何回か出入りするくらいなら全く問題ないという。
私が見てきた補修セメント材は、見た目はある程度キレイになるが、耐久力はそれほど強くなく、すぐにはがれてしまうイメージだった。
しかし、今回使用した床用のセメント材「床用あつぬり」は、強度を考えて作られているため、値段も通常のセメント材よりも高価で、こういったガレージなどの家庭の土間コンの補修には適した材料だ。
使用できない事もあるので注意!
この床用のセメント材は、見た目もとてもキレイで、全くデメリットのない材料に思えた。しかし、使用できないケースもある。
例えば、設計上、土間コンの高さを上げたくない時などは、当然既設コンクリートの上にセメント材を塗るわけなので、この施工方法は使えない。
また、莫大な㎡数の施工では、生コン打設で強度を出して新しく打設した方が早い。
つまり、この土間コンの補修方法は、民間工事の小規模な工事で、施主が嫌がらない限りは、とても早く手間のかからない施工方法だと言える。
あくまでも民間工事は施主の要望が第一なので、了解を受けたうえで施工を行えば、既設コンクリートの撤去作業が省けるのは、施工業者からしても、とても魅力的である。
手抜きではなく、楽に仕事を進められる便利なアイテムとして、土間コンクリートの補修工事で、ぜひ使用してみてほしい。かなり便利だ。