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「た、た、たいへんです!」ユニック車で大惨事!足場架設工事の最恐事故体験

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公開日:2018.04.04 / 最終更新日:2018.04.06
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アウトリガーを出さないユニック車

「アウトリガーを出さない!?」

内心、不安を感じた私は、いったん詰所で休憩中の運転手の様子を見に戻りました。すると、運転手は水分も取れるようになっており、大分回復したようだったのでホットして、ユニック車の運転に戻ってもらおうと考えました。そこへ、別の鳶の一人が、あわてて飛び込んできたのです。

「た、た、たいへんです!」

すぐに現場へ戻ると、ユニック車が横転しており、くろだかりの野次馬を警備員が必死で誘導しています。

まさに現場監督の私にとって、地獄の光景です(職人達にとっても)。

「おわった・・・」

頭が真っ白になった私は「ユニック車の裏側ってこんな感じなんだ」などと自分でも思ってもみないことに感心していました。その間、非常に長い時間に感じましたが、数秒だったでしょう。すぐに我に返った私は、ひとまず怪我人が一人もいないことと、大きな物損事故もないことを確認し、会社に電話で事故対応を依頼しました。

しばらく経つと、クレーン車が現場にやってきて、ユニック車の上部をすくうように起き上がらせました。

「万が1人を救う」足場架設工事のルール遵守

その日、私の携帯電話は、上司たちの説教、同僚たちのからかいで鳴り止まず、地獄の一日でした。

ユニック車の運転手も、熱中症になった末、事故車を運転して帰ったので、地獄の一日だったことでしょう。

ユニック車で資材を運搬する際は、その資材の下を通行人が通らないよう、誘導員が迂回させるのが基本です。もしこのルールがなければ、誰かが倒れたユニック車の下敷きになっていてもおかしくなかったでしょう。一方、ユニックを誘導をしていた職人が無事に済んだのは、ひとえにラッキーだったとしかいえません。

・・・普段から建設関係のルールは厳しすぎると思っていたし、今もそう思っていますが、この事故を経験したことで、「万が1人を救う」と思ってルール遵守の意識が高まったことはいうまでもありません。

ご安全に。

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この記事を書いた人

平野 まこと
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大学卒業後、改修工事現場にて現場代理人となる。安全と作業効率の両立が永遠の課題。 寒がり暑がりが年々悪化しているため、登山ウェアを作業着に取り入れている。 現場周辺のおいしいお店を見つけては食べに行くのが趣味のひとつだが、揚げ物が最近辛くなってきたことが悩み。
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