技術士資格取得でインセンティブ、年収100万円以上アップ
木村社長にとって、良い技術者とは、「人を育てられる技術者」。自分がちゃんとわかっていないと、人には教えられないからだ。人に教えるには、寛容さ、気配りも必要になる。「自分でやったほうが早いという技術者は二流」とも。自分のことしか考えていないからだ。
エス・ビー・シーでは、社員が技術士などの資格を取得した際には、資格手当のほか、一時金を支給している。技術士の場合、年間手当は100万円以上、一時金20万円と結構手厚い。同社には6名の技術士がおり、手当などで年間1000万円以上が飛ぶ。コスト的には合わないが、社員のヤル気ができる仕組みにしたいからだ。「社員全員が技術士を目指す会社というのは面白いし、カッコ良いじゃないですか」と笑う。
愛人?そんなもん、おっても言えるか!
「社員はパートナーであって、部下ではない」が木村社長の持論。それを物語るエピソードがある。
新入女性社員と実験中、「社長は愛人いるんですか?」という質問を受ける。一瞬絶句したが、「はあ?そんなもん、おっても言えるかあっ!!」と笑顔で切り返した。
そのやり取りのあと、「インパクト強い子やったなあ。なかなか良い新入社員や」と思ったと言う。当の女性社員は、「上司に聞いてみろと言われたので、にこやかな社長やし、聞いてみよ、ぐらいの感じ」といっこうに悪びれる様子はない。確かに、いろいろな意味で、将来が楽しみな「タマ」ではある。
ムスコに依存しない会社にしたい
「信頼できる営業マンが足りないなあ」。6年前、地方銀行に勤めていた弟を会社に呼び戻す。2年ほど現場仕事をさせ、土木施工管理技士の資格を取らせた。数年後には、現在の幹部メンバーに加えたプロジェクトメンバーで、エス・ビー・シーを切り盛りしていく考えだ。
2年前には、長男が誕生。「いずれは跡継ぎに」という思いはあるが、「彼が決めること」と不干渉を貫く考えだ。いずれにせよ、「ムスコに依存しない自律した会社にしたい」と力を込める。
人材採用・企業PR・販促等を強力サポート!
「施工の神様」に取材してほしい企業・個人の方は、
こちらからお気軽にお問い合わせください。