土木技術検定試験の参考書『土木技術検定試験-問題で学ぶ体系的知識』
『土木技術検定試験-問題で学ぶ体系的知識』は、土木学会が認定している資格「2級土木技術者資格試験」の参考書。しかし、資格を取得するためだけでなく、土木の仕事を理解するためにも役立つ名著です。
『土木技術検定試験-問題で学ぶ体系的知識』には、土木技術の基礎がぎっしり詰まっています。土質力学、コンクリート工学、応用力学、水理学、土木施工法、都市計画などなど、土木の教科書と言っていいでしょう。
例えば、土質力学の知識は、どの現場でも、どの会社でも必要とされます。多くの構造物は、土を掘削してから造るので、土の性質や挙動は、土木技術者にとって必須の知識だからです。
橋梁などの構造物について、基礎形式や安全性を検討する際にも、土質力学の知識が求められます。「N値はいくつか」「支持力公式はどう使えばいいか」「どんな物性値が必要か」など、土質力学の知識は、いろいろな場面で要求されます。
そして、土質力学やコンクリート工学などの知識は、それ単体で必要とされるのではなく、複数の知識が同時に必要とされます。例えば、橋梁を設計・施工するには、土質力学やコンクリート工学、さらには応用力学の知識を駆使して、検討や施工計画を行います。その後、実際に材料を発注し、着工に至ります。仮設構造物も必要で、その検討も現場で行われます。
土木の現場では、基礎を抑えておくことが必須ですが、『土木技術検定試験-問題で学ぶ体系的知識』には、これら土木技術の基礎が細かく解説されています。「問題と解答」という形で、読者に考える余地も設けられた本なので、繰り返し読んでいくことで理解が深まり、いざ現場で使うときの土台となってくれるはずです。