クレーンオペレーターの指示係に
玉掛の資格を持っていたし、生意気だった私は「クレーンオペさんの指示係をさせてもらいたい」と現場所長に直接頼みこんだ。
そして現場所長から楊重の一切を任されることになった。
すると「無線は使うな!合図だけでやってみろ!」とKさん。
必ず目を見て合図をする、大きくゆっくりサインを一発で伝える、というKさんのアドバイス通りに実践することで、最初はぎこちなかった不慣れな合図も、しっかり通じるようになった。
その後、別のオペさんと組むこともあったが、Kさんの技術との差は歴然で、全ての動きが一発で決まらず、イライラした。
優秀な職人と付き合おう
しかし、Kさんには秘密があった。
運転室のレバーやスイッチを改造していたのだ。
「内緒だぞ!」と言いながら、既成の部品を外し、自分の手や指先にピッタリ来るものを取り付けていることを教えてくれた。
私にはクレーンの運転は出来ないので、改造することで得られる微妙な差は分からないが、Kさんの技術を支える強烈なこだわりだった。今どきの会社なら、きっと大問題だろう。
・・・若い施工管理技士の方は、クレーンオペレーターに限らず、優秀な職人さんを見つけたら、勇気を出して声を掛けてみてほしい。
職人直伝のノウハウは、建設現場で働く技術者にとって、何にも代えがたい財産となるし、アクセントの効いた「思い出」にもなるはずだから。
今、移動クレーン車資格取りに行っております
とても今後の参考になりました、
来月実技試験なのでこの記事とても良かったです練習したいと思います
ありがとうございました