排気口をビニールシートで覆い一酸化炭素中毒
まずは集合住宅の外壁補修工事の事例です。
外壁補修の作業者が、室内の給湯器とつながっている外壁の排気口に、ビニールシートを覆ってしまいました。
給湯器を使用した室内には、高濃度の一酸化炭素を含む燃焼排ガスが漏出し、住人がこれを吸引することになり、一酸化炭素中毒になってしまいました。
この事例では、
- 施工管理者は排気口を塞がないように指示を徹底する。
- 塞いで作業しなければならない時は、住人が給湯器を使用していないか確認できる状態で作業する。
これだけで事故は防げました。
排気管に鳥の巣ができて死亡事故
次は排気管内に鳥が巣を作ってしまった事例です。
何らかの理由で防鳥キャップをしていなかったことに加え、リフォームで長期間使用していなかったことが原因で、鳥が排気管内に巣を作ってしまいました。
さらに排気管が腐食していたので、リフォーム完了後、給湯器を使用すると高濃度のCOが室内にあふれてしまいました。
結果、死亡事故に至りました。
私の手元にある施工業者向けの資料では目視、あるいは内視鏡(ファイバースコープ)を使って配管内を確認するよう書かれていますが、防鳥キャップがあるかどうかぐらいは誰でも確認できます。