ICTが建設業に普及しない理由その3「経営者への不信感」
3つ目の理由は、「経営者への不信感」である。
建設業界に対するICTの営業でよくあるケースが、経営者が「すごく良い!」という反応なのに、現場の人間が「ダメ!」と言うので、商談がまとまらないパターンだ。
現場の人間は、基本的に会社の経営が良くなろうが、悪くなろうが関係なく、自分の事しか考えていない。
ICTを導入したら、仕事をもっとやらされて、人が足らない現場でも、さらに人を減らされるのではないかと、自分中心に考えてしまうのだ。
マシンコントロールでなく、マシンガイダンスで十分
——そこで、私が思う解決策を紹介したい。
まず、「商品が高額」である点だが、ICTについてよく勉強すべきである。
ショベルカーに関していうと、多くの人は設定の位置で自動的に止まってくれるマシンコントロールを初めに導入検討して、見積もりを見てその高額な価格を前に導入を断念してしまう。
しかし、マシンコントロールでなくても、オペレーターの腕があれば、マシンガイダンスでも十分なのだ。国が3Dを推し進めているが、最近は2Dも出てきていて、金額は遥かに安く導入することができるし、業務効率化も十分に可能だ。
ちなみに2Dマシンガイダンスは、メーカーにより異なるが150万円程で導入することができる。
アイコンストラクションを進めたいのは分かるが、元請けからお金が入ってこなくても、ICT導入と同じタイミングで、給与アップしなければいけないって、そんな英断できる年老いた経営者がいるだろうか。その点、私の地域では世襲した若い経営者は先取的な取り組みをしていると思う。
30代経営者
ICTの効果が出るのは、一概には言えないが概ねAランク以上の物件
中小企業が受注するBやCランクの規模では効果が薄い
そもそも仕事が全くない閑散期に維持管理費ですべてもっていかれるくらいなら社員の給与アップまたは若手の技術育成に使いたいのがホンネのところ
老人は引退して、早く若者に道をあけるべき。
特に大企業は年寄りが牛耳ってて、もっと減らして、若者に給与も還元すべき。
この記事書いた人、現場経験あるんですか???
難しいよね笑笑
この記事の人、本当に現場知っているのですか?
効率化なんて程遠い、建設業以外の一部業界の懐が潤うだけで、重荷でしかない現実を知らないの?それとも言えないの?
ICT関連の工事が頻繁に受注できるならまだしも、年間に1本取れるかどうか分からないのにICTにお金を掛けるのは難しい。ましてや、大手建機、測量機器、ソフト等のメーカー自体が新しいものを開発し、毎年投入している中で、それらの会社も自分たちが儲かる様にコントロールしたり、自らICT施工へ乗り出しているわけで、会社の規模によると思いますが、施工会社としては立ち位置がむすかしいのかなぁ。
昨日、改めてICTの説明を受けてきました。
メーカーの営業的要素もありましたが、点群データ等は扱い方次第で確かに便利そうな気がします。
ただ、人材不足の解消、経費や工期の削減に関しては規模や工種などを問う感じですね。
人材不足の解消については、手元が減るのは良いが、結局コンサルやデータを整理・修正する専門家が必要になり、結局解消しない気がします。内容によっては金も時間も掛かりそうです。
大規模で単純な工種なら経費や工期の削減のメリットもあるかもしれませんが。
また、業者も役所も事前のデータチェックに時間が掛かりそうです。
出来型検査等はデータを信用すればざっくりいけるかもしれませんが、変更とかが有ると大変そうです。