大手ゼネコンの建設現場で一味違った恐怖
現場に着いたのは、8時少し前。
そこでまた朝礼。
現場でも、さらなる衝撃的な恐怖を味わった。
そこは大手ゼネコンの現場で、ある県警の寮を建てている現場だった。警察の寮を怖い人たちが建てているという、何とも皮肉な社会の現実に、20代前半で気づいてしまった自分……それはそれで、その後の人生のためには良かったのかもしれない。
「今日の工事内容は窓枠の防水施工だ。」
先輩にやり方を簡単に教えてもらい、窓枠の淵に防水用のペンキのようなものを刷毛で塗っていく。すごい匂いのする液体で、吸い続けたら県警に捕まるほうになってしまいそうだと思った。
作業自体は簡単なのだが、寮の建物なので窓はいっぱいある。どっかしらで、別工種の施工業者と同じところで施工しなければいけないこともあり、塗装屋と施工場所がかちあってしまう。
案の定、「塗装屋はドケヤ!後にしろ!」と言ってくる職人……その職人は見た目40代、しかもとんでもない筋肉マッスル。当時、20代前半の青年にとって、銃を突きつけられているくらいの恐怖。
「あー、ごめんなさい!」と後回しにして、違うところを片付けてから、塗装職人にドヤされた場所を施工した。
社会勉強を詰め込んだ建設現場
帰りの車でも恐怖だった。
現場が終わった後に親方にこんなことがありましたよ、とちょっとした話題で話したところ、「俺の舎弟になんてことしやがる!!!」と猛烈に怒り出した。
ハイエースの中は、とんでもない雰囲気になってしまい、後部座席を見ると、先輩さんが「あちゃー」という顔をしている。
その時、舎弟(私)は、とんでもないことを言ってしまったという後悔でいっぱいだったが、それ以降、何か争い事に繋がりそうなことがあっても、絶対に親方には報告しない人間へと成長した(ホウレンソウはほどほどに、ということだ)。
無事に置き場についたのは、夜の7時。
いろいろな社会勉強を1日に詰め込みすぎて、家に帰ってから寝付くまでの早さは凄かった。
※編集部注:当原稿はライター自身の体験談です。「施工の神様」は反社会的勢力と一切関係ございません。
いつの時代のはなしよwww
ペンキ屋なら今でも珍しい話じゃない。
反社会勢力を思わせているだけで、断言していない。
どんな現場でもありえるし、全然おもんない。
創作だとするとひどい・・・
創作というよりはかなり盛った感じかもよ。
昔話でしょ?
普通の会社なら取引先が反社会的勢力と関連する会社かチェックするよね。そして、たまに引っかからないか建設業。
全然昔話じゃないよ。
それ言ったら大体の産業でたまに引っかかるよw
よくあった話の類か